秋の筑波山登山|薬王院コース・キャンプ場コースを歩く
ここしばらく登山から遠ざかっていたので、今回はトレーニングも兼ねて筑波山を歩くことにしました。
筑波山にはこれまで何度も登っていますが、今回選んだのはまだ歩いたことのない薬王院コースとキャンプ場コースです。つくば駅からバスで沼田バス停へ向かい、そこから椎尾山薬王院まで歩いて薬王院コースへ。男体山と女体山を巡った後は、北側のキャンプ場コースを下り、最後は石岡市の「やさと温泉 ゆりの郷」を目指します。
台風が近づいています。厚い雲に覆われた曇り空でしたが、麓では実った稲やヒガンバナなど、少しずつ秋らしい風景も見られました。
何度も登っている筑波山でも、コースを変えればどのような景色が見られるのか。今回はこれまでとは少し違った筑波山を歩いてみます。
基本情報
日付:2026.09.19(土)
天候:曇り
コースタイム
8:01 発 沼田バス停
9:04 薬王院の不動滝
9:14 椎尾山薬王院
10:03 鬼ヶ作林道出合
10:37 坊主山
10:48 自然研究路分岐
11:00 自然研究路展望台
11:19 筑波男体山
11:53 御幸ヶ原
12:02 せきれい茶屋
12:10 筑波女体山
12:55 筑波高原キャンプ場
13:03 湯袋沢西尾根分岐
13:08 国民宿舎・つつじヶ丘分岐
13:41 国民宿舎つくばね跡
14:28 着 やさと温泉 ゆりの郷
山行記録
椎尾山薬王院まで田園地帯を歩く
つくば駅からバスで筑波山へ向かい、麓の沼田バス停で下車しました。ここから椎尾山薬王院までは1時間ほど歩きます。
空には厚い雲がかかり、微妙な天気です。ただ、予報では夕方までは雨の心配はなさそうでした。
車の多い大きな道路はなるべく避け、りんりんロードや細い道を選んで歩きます。登山口までのアプローチとしては長めですが、比較的静かな道を歩くことができました。
9月中旬ということで、周囲の田んぼでは稲穂が良い色に実っています。すでに収穫が始まった田んぼもあるようです。ヒガンバナもちょうど見頃を迎えていて、道沿いのあちらこちらで赤い花を咲かせていました。歩いていると、どこからかキンモクセイの香りが漂ってくることもあります。
山に入る前から秋の気配を感じられる道でした。




椎尾山薬王院に到着したら、まずはお参り。本日の登山の無事を祈願してから薬王院コースへ向かいます。




薬王院コース
筑波山には何度も来ていますが、これまでは東筑波ハイキングコースや御幸ヶ原コースを歩くことが多く、薬王院コースを登るのは今回が初めてです。
歩いてみると、ほかのコースに比べて、無駄なくまっすぐ高度を上げていく印象を受けました。傾斜は急ですが、その分すんなりと標高が上がっていく感覚があります。
また、この日は一般の登山者よりトレイルランニングをしている人の方が目につきました。登山者が比較的少なく、急な登りが続くコースであることも、トレーニングには都合がよいのかもしれません。


森の中を登っていくと、ときどき大きな岩が姿を現します。名前や説明が付けられているわけではありませんが、こうした巨石を見ると筑波山を歩いていることを感じます。

高度を上げるにつれてガスが濃くなってきました。自然研究路との分岐を過ぎ、山頂が近づくと巨石も多くなります。足元に注意しながら男体山へ向かいました。





男体山
標高が上がるにつれてガスはさらに濃くなり、男体山の山頂に着いたころには完全に雲の中でした。
空はもちろん、下界もまったく見えません。本来なら山頂からの景色を楽しみたいところですが、この日は眺望なし。男体山御本殿も白いガスに包まれていました。
景色には恵まれませんでしたが、これほど何も見えない筑波山も、それはそれで普段とは違った姿です。





御幸ヶ原・女体山
ちょうど昼食時に御幸ヶ原へ到着しました。
この天気なら人は少ないだろうと思っていましたが、予想に反して多くの人が昼食を取っています。広々とした御幸ヶ原からは本来なら男体山と女体山の両方が見えるはずですが、この日はガスが濃く、広場の向こう側さえ霞んでいます。



そのまま女体山へ向かうと、こちらにも多くの人が訪れていました。雲を背景に山頂で記念撮影をする人、社務所で何かを購入する人など、それぞれに山頂を楽しんでいます。
私は普段、筑波山へは早朝に来ることが多いため、女体山の社務所が開いているところを見るのは初めてだったかもしれません。
残念ながら女体山からも眺望はなく、この日の筑波山山頂部は最後までガスの中でした。




キャンプ場コース
女体山を後にして、北側にある筑波高原キャンプ場へ下るキャンプ場コースに入ります。ここも今回初めて歩くルートです。
コースに入ると、それまでとは登山道の雰囲気が大きく変わりました。階段などの人工物が少なく、土の多い細い道です。最近の天候の影響なのか、地面はぬかるんでいました。

最初の10分ほどは急で滑りやすい細道を下ります。そこを抜けると傾斜が緩み、林の中の比較的広い道になりました。天気がよければ、気持ちよく歩けそうな区間です。
高度が下がるにつれてガスから抜け、ようやく真壁の街を見渡せるようになりました。


筑波高原キャンプ場が近づくと、ヤマレコで予定していたルートが通行止めになっていました。このため別ルートを通りましたが、階段などが荒れている場所もあり、通行には注意が必要でした。

筑波高原キャンプ場から、つくばねオートキャンプ場方面へは未舗装の林道を歩きます。この道は数年前にも歩いたことがありますが、そのころより雨水による侵食が進んでいるように感じました。水の流れで路面が深くえぐられ、まるで小さな川のようになっているところもあります。



今回のゴールは石岡市にある「やさと温泉 ゆりの郷」です。
ここまで歩いた後に温泉へ入り、汗を流してさっぱりしました。本来は土日祝日に運行されている石岡駅行きのバスを利用する予定でしたが、偶然近くにいた知人と連絡がつき、迎えに来てもらえることになりました。
時間の都合で、評判のよい食事を試せなかったことだけは少し残念でした。

まとめ
今回の筑波山は、これまで歩いたことのなかった薬王院コースとキャンプ場コースをつなぎ、山の西側から登って東側へ下るルートを歩きました。
薬王院コースは急な登りが続くものの、無駄なく高度を上げていく印象で、トレーニング目的にも向いていそうです。一方、キャンプ場コースは土の多い登山道で、いつも歩いている筑波山とは少し違った雰囲気を感じました。この日はぬかるみや通行止め、荒れた林道もあり、下りでは特に足元への注意が必要でした。
山頂からの眺望はまったくありませんでしたが、麓では実った稲やヒガンバナ、キンモクセイの香りなど、秋の始まりを感じられました。
何度も訪れている筑波山でも、まだ歩いていない道があります。コースを変えるだけで山の印象もかなり変わることが分かった登山になりました。
参考情報
前回の筑波山

筑波高原キャンプ場付近の通行止め
キャンプ場コースの下部、筑波高原キャンプ場付近の通行止めがありました。
下の画像の点線のような経路で歩く予定でした。
実際に歩いた迂回路は割と荒れていて、歩きつらかったです。(2026.09.19時点)

やさと温泉ゆりの郷
「やさと温泉 ゆりの郷」は、筑波山の石岡市側にあるJAやさと直営の日帰り温泉施設です。筑波山を望む露天風呂があり、登山後の立ち寄りにも便利です。食事処では地元の食材を使った料理を楽しめ、食事の評判も良いようです。併設された小さな物産館では、地元農家の野菜や特産品などを販売しています。
関東鉄道
筑波山の東側へ下山する場合は、「やさと温泉ゆりの郷」や「十三塚果樹団地」から関東鉄道の「石岡・やさと観光周遊バス」を利用して石岡駅へ向かうことができます。土日祝日の運行で、いばらきフラワーパークや常陸風土記の丘などを経由して石岡駅まで運行されています。
筑波山東側は公共交通機関が限られるため、登山コースを組む際には便利なバスです。ただし、運行日や時刻は変更されることがあるため、登山前に関東鉄道の最新の時刻表を確認しておくことをおすすめします。
https://www.kantetsu.co.jp/cms/wp-content/themes/kr/pdf/bus/timetable_files/IS/IS-02-2.pdf
