山行の記録
PR

苗場山、秋山郷から山頂湿原を愛で、湯沢に下る

龍ノ峰のあたりの池糖
mtwalker
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

苗場山を縦走すべく、秋山郷・小赤沢から登り、山頂湿原を散策し、湯沢に下るルートを歩きました。

基本情報

日付:2025.08.22-2025.08.23

天候:晴れ

コースタイム(1日目)
 12:55 発 切明温泉・雄川閣駐車場
 13:39   ムジナ平
 16:06 着 苗場荘

コースタイム(2日目)
  4:43 発 苗場荘
  6:17   小赤沢三合目登山口
  9:19   苗場神社
  9:45   龍ノ峰三角点
 10:53   昌次新道下降点
 11:21   苗場山
 13:09   神楽ヶ峰
 15:10   和田小屋登山口
 17:41 着 道の駅みつまた

山行記録

秋山郷へのアクセス

埼玉から上越新幹線で越後湯沢へ向かい、ほくほく線で十日町駅に向かいました。
十日町駅から津南で路線バスを乗り継ぎ、見玉地区へ。
見玉からはデマンド交通で秋山郷の最奥の切明温泉まで送ってもらいました。
さいたま市の自宅を7:30に出発し、到着は13時前。
栄村・秋山郷へのアクセス情報

夕方までは切明から小赤沢までの散歩です。

切明温泉~小赤沢(1日目)

予定ではマイクロバスで送ってもらった車道を軸に、見たいポイントを見て回る予定でした。
しかし秋山郷の道路は思った以上にアップダウンがあり、その道沿いには見どころがない模様。
しかもずっと日向で暑そうです。
このためより日陰を期待できる鳥甲山と中津川の間の林道を歩きました。

秋山郷雄川閣
スタートは切明温泉。秋山郷雄川閣は休業している。利用できるトイレがある。
切明温泉
川に切明温泉があるらしい。
猿のグループ
熊には遭遇しなかったが、猿のグループがいた。
猿
猿はイネ科の植物の種を食べていた。

舗装された林道なので面白味のない道ですが、涼しい林を歩くことができ、気持ちが良いです。
雲は多いですがたまに見える鳥甲山は赤い山肌が見えていて、いづれ登りたい気になりました。

鳥甲山の東側の林道
鳥甲山の東側に登山口間をつなぐ舗装された林道を歩いていく。
鳥甲山
この日は雲が多いが、たまに鳥甲山の上部が見える。
鳥甲山
この日は雲が多いが、たまに鳥甲山の上部が見える。
東の方向の対岸
東の方向の対岸を眺める。苗場山があるはずの方向は、雲に覆われている。
集落の建物
この辺りの建物はトンガリ屋根が特徴的
柱状節理
布岩山の東の山肌は特徴的。柱状節理のようだ。
険しいV字状の谷
険しいV字状の谷に、主に高度の高い場所に道路や集落がある

小赤沢に到着後、宿に向かいました。
近くの小赤沢温泉楽養館に入れること聞いていたため、夕食前に向かい、
赤褐色の湯で汗を流しましました。

楽養館では偶然手作りの登山ガイドを見つけました。
手作りのマップって味わい深いですよね。

苗場山、鳥甲山、佐武流山の手作り登山ガイド
苗場山、鳥甲山、佐武流山の手作り登山ガイド
苗場山の手作り登山ガイド
苗場山の手作り登山ガイド

温泉から宿への帰り際に苗場神社に立ち寄り。
山頂に苗場神社があることは知っていましたが、里宮は小赤沢にあることを現地で知りました。
明日の登山の無事を祈願しました。

苗場神社の里宮
苗場神社の里宮
苗場神社の里宮
苗場神社の里宮
十二社
十二社も併設されている。

宿は苗場荘にお世話になりました。
山菜料理、岩魚の塩焼き、刺身、天ぷら、熊鍋など多彩な料理をいただきました。
翌日は山登りのため、朝食はお弁当にしていただけました。
感謝!ありがたいことです。

苗場荘の夕食
苗場荘に宿泊。山菜料理をいただく。
クマ鍋
クマ鍋がついていた。臭みはなくあっさりしている。

小赤沢~苗場山山頂

小赤沢から駐車場のある3合目登山口までは、小赤沢川に沿うように歩きます。
沢の音が濃いブナの森に響き心地よいです。

早朝の大ゼンノ滝
早朝の大ゼンノ滝。朝から蒸し暑かったが、滝の前は涼しい空気が漂う。
小赤沢川
三合目の駐車場までは小赤沢川に沿うように登っていく。ところどころで川を渡る場所がある。
早朝のブナの濃い森
ブナの濃い森を登っていく
ブナの濃い森
ブナの濃い森を登っていく

小赤沢三合目登山口には6:30ごろ到着です。
この時点で30台ほどの車がいました。

ここ3合目から5合目まではブナの林が続きます。

小赤沢三合目登山口
小赤沢三合目登山口。6:30の時点で30台ほどの車がいた。
小赤沢三合目登山口
小赤沢三合目登山口
尾根筋
しばらく尾根を登っていく感じになる
四合目
四合目。水場があるらしいが気づかなかった
五合目
五合目。この後あたりから登山道はさらに険しくなる

6合目の手前あたりから登山道の斜度が急になり、ロープや鎖場が多くなります。
植生も変わり、背の低い木やササなどになってきます。

所々に鎖場やロープついている
所々に鎖場やロープついている難路がある。ガスが目立ち見通しが効かない。
七合目
七合目
八合目
八合目

8合目の途中で急にトドマツ?のような針葉樹が現れます。
急に針葉樹の森のような香りが漂ってきました。
もう湿原の端が近いことを感じました。

トドマツ?のような針葉樹が現れる
トドマツ?のような針葉樹が現れ、針葉樹の森の香りが漂う。
ササ原が現れた
ササ原が現れた。湿原の端に来たことを感じる。

ガスがあり見通しがなかったことで、高度感を感じませんでしたが、晴れていたら素晴らしい景色が見えたかもしれませんが、残念な天気でした。

苗場山・山頂湿原

明らかに平坦な土地になり、山頂の湿原付近になったことを確信しました。
後でわかることですが、山頂より1段下、9合目付近の湿原に到達しました。
この辺りでは周囲はガスに包まれていて遠方を見通すことはできません。
しかし今までと違う景色にカメラのシャッターを切る機会も多くなります。

最初の池糖
最初の池糖。湿原はガスに包まれている
濃いガス
濃いガスが湿原を包み、見通しがない。
九合目
九合目
九合目から上の湿原へはもう少し森を進む
九合目から上の湿原へはもう少し森を進む

最上部の山頂湿原へ歩を進めます。
時間は9時を回ったあたり。
このころから空が晴れるタイミングが増えてきました。

花が咲いているとカメラを向けたくなる。
花が咲いているとカメラを向けたくなる。
濃いガスが出たり、晴れたりを繰り返す。
濃いガスが出たり、晴れたりを繰り返す。

龍ノ峰の方向へ進み、苗場神社に到達しました。
小さいですが手入れされているであろう、小さい神社がありました。
すこし下ったところには大正元年の日付の石碑がありました。
古くから信仰の対象であったことがうかがえます。

苗場神社。この前後から晴れ間が見えるようになってきた。
苗場神社。この前後から晴れ間が見えるようになってきた。
「狭田由志命」の銘がある。大正元年九月の日付がみえる。
「狭田由志命」の銘。大正元年九月の日付がみえる。

さらに進むと池糖越しに山頂方向が見渡せるポイントを見つけました。
ちょうどガスもなくなり、空も晴れてきました。
今回の山行のベストな風景の景色を見ることができました。
多くの人があまり龍ノ峰の方向へ足を運ばないのはもったいないことだと感じます。

龍ノ峰のあたりの池糖
龍ノ峰のあたりに移動し池糖越しに山頂方向を眺める。
苗場神社の近く
左手の少し高いところに苗場神社があり、少し降りてきた。

元の山頂へ至るルートに戻ります。
晴れて山頂湿地を見渡すことができるようになってきました。

九柱石碑
九柱石碑。天照皇大神、大山祇命、天細女、猿田彦命などが祀られている
山頂へ向かう
山頂へ向かう
雲が沸き上がる
雲があり遠方の山は見えないが、湿原はきれいに見えている
大平晟のレリーフ
大平晟のレリーフ。日本の登山振興に尽力し、苗場山の魅力を広めたことで知られ、その功績をたたえ設置されている。

次は山頂付近を離れ、昌次新道降下点へ向かいました。
もう少し湿地帯を観察するためです。
大小の池糖があります。
今の時期は青々とした葉も、もう少しすると黄金色になり染まるのでしょう。

昌次新道の方角の湿原
昌次新道の方角の湿原に向かう
昌次新道の方角の湿原
昌次新道の方角の湿原から山頂方向

昌次新道降下点からの景色も今回のベストポイントの一つです。
登りの時はガスのため高度感に気づきませんでしたが、葉の緑に染まった深い谷は印象的でした。

昌次新道降下点から再び山頂に向かう景色も湿地の平坦さを感じることができました。
沸き上がる雲も夏らしさを感じます。

昌次新道降下点からの眺め
昌次新道降下点からの眺め。登りの時には下を眺めるときがなかったので、改めて高度感に驚く。
昌次新道降下点から山頂方向の眺め
昌次新道降下点から山頂方向の眺め。遠方に山頂ヒュッテが見えている。

今回一番目にした花の一つはリンドウでしょうか。
またほとんどつぼみの状態でしたが、すぐに咲き始めそうな感じです。

リンドウ
リンドウが至る所にあるが、まだつぼみの状態が多い。
リンドウのつぼみ
別の場所のリンドウ

いよいよ山頂です。
平坦な山頂らしく、ここは見通しもない、平凡な山頂でした。
やはり苗場山は山頂湿原が素晴らしいです。

苗場山山頂
山頂に到着
広大に広がる山頂湿原
広大に広がる山頂湿原
山頂方向を振り返る
山頂方向を振り返る
山頂湿原の端
昌次新道の方向。台地の端があることがわかる。

苗場山山頂~湯沢

名残惜しい気持ちを抱きつつ、秡川コースを下山します。
まず目にしたのは降下点からの眺め。
深い谷が、ここが2000m越えの山であることを認識させてくれます。
よく登ってきたなと自分で感心してしまいます。

秡川コースの降下点からの眺め
秡川コースの降下点からの眺め。高度感がある。

そしてこれから超えるべき神楽ヶ峰が見えています。
一度鞍部まで降り、登り返し。
ぐっと疲労感を感じてしまいます。

下りのコースは急です。
植物に覆われていますが、踏み外すとまずいことになりそうとスリルを感じます。

秡川コースの降下点からの眺め
下りの登山道は高度感があるので少しスリルを感じる。
秡川コースの降下点からの眺め
神楽ヶ峰の眺め、一度降りて登り返しは気が重たい。

神楽ヶ峰に到達し振り返るとこの景色です。
堂々とした苗場山の姿が現れました。

この日は雲が多く、遠くまで見渡すことができませんでした。
ネットの写真を見ると、もっと雄大な景色を見ることができるのでしょうが、残念です。
しかし、この景色でも素晴らしい姿とかんじます。

神楽ヶ峰からの苗場山の眺め
神楽ヶ峰からの苗場山の眺め
神楽ヶ峰からの苗場山の眺め
雲がどんどん沸き上がり、遠方まで景色を見渡せない。
アザミの花とチョウ
アザミの花はほぼ終わりかけの花が多かった
秡川コースを降りていく
秡川コースを降りていく
小松原分岐
小松原分岐。左手は霧ノ塔方面になる
秡川コースを降りていく
秡川コースを降りていく
和田小屋に到着
和田小屋に到着
秡川登山口の駐車場
秡川登山口の駐車場からの眺め

この日は祓川登山口駐車場から歩くことを計画していました。
2時間の工程です。
親切なことに、2組の方に「乗っていかないか」と誘っていただきました。
丁重にお断りしたが、感謝です!

駐車場からさらにふもとまで歩く
駐車場からさらにふもとまで歩く
清津川
清津川。この後道の駅まで向かう。

まとめ

苗場山を縦走すべく、秋山郷・小赤沢から登り、山頂湿原を散策し、湯沢に下るルートを歩きました。

なかなか行く機会のない秋山郷は、山に囲まれた静かな里。
鳥甲山や佐武流山に登るときにまた改めて訪れたいと感じました。

登りの小赤沢から苗場山山頂はブナの濃い森から急斜面、急坂を楽しめる登山道。
下りの苗場山山頂から神楽ヶ峰はそれぞれの峰の眺めを楽しみながらの下山となりました。
登りと下り、それぞれ別のタイプの登山を楽しめたのは縦走ならではです。

そしてなんといっても山頂湿原。
できる限り様々な場所を見て回り夏の山頂湿原を堪能しました。
雲ばどんどん沸き、遠方の景色は見ることはできませんでしたが、
かえって湿原の景色に注目できました。

また改めて時期を変えて訪れたいです。

参考情報

【公式】栄村秋山観光協会
 宿、アクセス・交通情報など

苗場荘
 お世話になった宿

街道の湯
 下山後にお世話になりました。

道の駅みつまた
 17時営業終了なので注意。今回間に合わず。。。

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


owner
すかいす
すかいす
駆け出しブロガー
埼玉県在住。主に関東圏の山に登っています。都内や埼玉県内の散歩もします。
記事URLをコピーしました