本の紹介
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書籍「ドローンのつくり方・飛ばし方 構造・原理から製作・カスタマイズまで」

ドローンのつくり方・飛ばし方
mtwalker
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ドローンで景色を撮影することも興味深いですが、元エンジニアなので動作原理も興味深いところです。私自身はドローン初心者ですが、書籍の内容を紹介しておきます。

概要

この本は、オープンソースのフライトコントローラ(PixhawkやArduPilot)を使って、ドローンをゼロから設計・製作・飛行させたい人に向けた実践的なガイドブックです。

趣味でドローンを飛ばしてみたい方はもちろん、研究者、学生、企業の開発者にとっても必携の一冊。Pixhawk 4 MiniとArduPilotの組み合わせを中心に、機体の選定からソフトウェアの設定、飛行試験に至るまでの手順を丁寧に解説しています。

また、単なる組立マニュアルにとどまらず、ドローンの基本構造や推進システム、通信、制御アルゴリズムに関する理論的な解説も豊富で、理解を深めながら実装できる構成になっています。

本書の構成(章立て)

内容
第1章 はじめにドローンの構成要素を総覧し、全体像をつかむ
第2章 機体システムロータの発数・配置・構造材料など物理的な検討
第3章 推進システムモーター・ESC・プロペラ・バッテリーなど動力系の選定と試作事例
第4章 設計手順とオープンソースPixhawkとArduPilotを使った設計手順と姿勢制御の基礎
第5章 開発環境構築ソフトウェア開発の準備と環境構築(Linux、VS Codeなど)
第6章 無線通信システムRC送信機、画像伝送、携帯電話との接続まで
第7章 地上局システムMission Plannerを中心とした地上側のソフト操作
第8章 飛ばし方初期設定から自律飛行まで、飛行試験と調整方法

特徴とおすすめポイント

  • 図解と実例が豊富:60ページ以上にわたるハードウェア解説、130ページに及ぶソフトウェア構築と実験の記録。
  • オープンソースを使いこなす:PixhawkとArduPilotの実用的な活用方法を習得。
  • 自作ドローンを1から学べる:初心者〜中級者に最適な入門+実践書。
  • YouTube動画リンク:組立、セットアップ、飛行調整などを動画でも確認可能(約15〜40分程度の3本)。

この本をおすすめしたい人

  • ドローンの自作や飛行を本格的に始めたい中高生・大学生
  • 趣味でオリジナルドローンを作ってみたいエンジニア・ホビイスト
  • 教育・研究・技術開発に活かしたい学校・企業の技術者・研究者

用語解説

  • Pixhawk(ピクスホーク)
    オープンソースのドローン用フライトコントローラのハードウェアプラットフォーム。多くの市販ドローンや自作ドローンで採用されており、ArduPilotやPX4などのソフトウェアと連携して、飛行制御やセンサ制御を行います。
    https://pixhawk.org/
  • ArduPilot(アルデュパイロット)
    Pixhawkなどのハードウェア上で動作するオープンソースのフライト制御ソフトウェア。マルチコプター、固定翼機、車両、ボートなど幅広い無人機を制御可能で、精密な飛行制御・ミッション制御に対応します。
    https://ardupilot.org/
  • Mission Planner(ミッションプランナー)
    主にドローンを制御するためのソフトウェアで、ArduPilotの地上局アプリケーション
    https://ardupilot.org/planner/
  • Dronecode(ドローンコード)
    Linux Foundation傘下の非営利団体で、PixhawkやArduPilot、PX4といったドローン関連のオープンソースプロジェクトを支援・標準化するために設立されました。オープンソースの普及と品質向上を目的に活動しています。
    https://dronecode.org/

おわりに

「ドローンを飛ばしたい」「でもどう始めれば?」そんな疑問に応える1冊です。構造の理解から設計・試作、飛行まで、段階的に学べて実践できる体系書として、ドローン分野に挑戦したいすべての方におすすめします。

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すかいす
すかいす
駆け出しブロガー
埼玉県在住。主に関東圏の山に登っています。都内や埼玉県内の散歩もします。
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