筑波山山地の通行規制について

筑波山のふもとに位置する石岡市(旧八郷町)は、筑波山をはじめとする低山に囲まれた地域です。
私自身もオートバイで山道を走った経験がありますが、いくつかの区間には通行規制が設けられています。
ここでは、私の記憶に残る交通規制の体験と、規制が行われている主な箇所について記します。
個人的な交通規制の記憶
私の実家は朝日峠の麓にあります。
今から40年ほど前、1980年代半ばのことです。
当時「朝日里山学校」はまだ小学校で、休日に校庭で遊んでいると、救急車が朝日峠の方へ走っていくのを頻繁に目にしました。
最盛期には、ほぼ毎週のように救急車が峠へ向かっていたように思います。
ちょうどその頃、ドラマ『スクール☆ウォーズ』(1984年10月6日~1985年4月6日)が放送されていました。
ヤンチャ盛りの若者たちはミニバイクで朝日峠や不動峠を走り回り、1985年前後には朝日峠や不動峠で二輪車の終日通行禁止が始まった記憶があります。
筑波神社~風返峠間の二輪車時間帯規制、湯袋峠~風返峠や表筑波スカイライン(風返峠~朝日峠)の規制も、同時期に導入されたように思います。
Wikipediaにも以下の記述があります。
1980年代に雑誌に取り上げられて全国的に知られることとなり、ローリング族の死亡事故が多発し、二輪車通行禁止となった。
(出典: 朝日峠 – Wikipedia)
1980年代の終盤には、父の車に同乗して高校まで通学していました。
朝日峠を越えて通ったのですが、当時はまだ表筑波スカイラインが有料道路で(2004年に無料化)、フルーツライン沿いで遊ぶ人も多かったように思います。
二輪車の規制が始まっても、自動車の事故は相変わらず多く、朝の通学時に事故車両の残骸を見たり、いつの間にか路傍に地蔵が増えていたりした光景を覚えています。
1990年代初頭に大学生となり、私自身もバイクを購入しました。
筑波山周辺の細かな道をよく走りましたが、通行規制はきちんと守っていました。
警察車両が目を光らせているのも見かけましたので、違反する気にはなりませんでした。
その後も車で通ることはありますが、「バイクならきっと楽しい道だろう」と感じることが多々あります。
規制が続いているのは残念ではありますが、表筑波スカイラインでは今も夜間に暴走行為が完全にはなくならず、麓にまで音が響くことがあります。
こうした状況を考えると、二輪車の通行規制が解除される可能性は低いと感じています。
通行規制箇所
以下に取り上げる道路は1980年代に雑誌掲載で全国的に知られ、死亡事故多発を受け二輪通行禁止化された経緯があります。
以後、終日規制や時間帯規制として維持されていることが、県警公式ページで確認できます。

茨城県道42号 笠間市~石岡市
笠間市本戸から道祖神峠を通過し、石岡市太田までの区間は二輪(自動二輪・原付)終日通行止め
茨城県道42号 筑波山神社付近~風返峠
筑波山神社付近から風返峠の区間は時間帯(19:00~8:00)で二輪通行止め
市道 湯袋峠~風返峠
茨城県道236号・表筑波スカイライン 風返峠~朝日峠
フルーツライン 石岡市辻~朝日トンネル南
辻交差点~朝日峠三差路~朝日トンネル南交差点は二輪は終日通行止め
林道北筑波稜線 上曽峠~湯袋峠
ここだけは上記の通行規制とは違います。
私が2019年に通行した際は一般車両が入れないように規制されていました。
googleの案内だと通行できるようなので、もしかすると状況が変わっているかもしれません。
関連情報
県内の二輪の自動車・一般原動機付自転車通行止め規制実施箇所について
https://www.pref.ibaraki.jp/kenkei/a02_traffic/road_guidance/traffic_ban.html
ライダーを困惑させているケースも二輪車通行禁止の現場から
https://www.jmpsa.or.jp/society/roadinfo/201206.html

