市指定 民俗文化財 白子熊野神社富士塚 指定 令和五年九月二十一日  白子熊野神社富士塚は、市内に現存する三基の富士塚の一つであ る。富士塚とは、信仰の対象として富士山を模して人工的に構築さ れた塚をいう。  この富士塚は、現存する石碑の銘文から明治三(一八七〇)年に 丸瀧講白子講社によって築造されたものであることが分かる。 山頂には富士浅間大神の石祠が置かれ、軒には丸瀧講の講印が施 されている。  白子熊野神社富士塚には、丸瀧講白子講社だけではなく、それ以 外の講社によって造立された石造物も多数確認できることから、他 地域との文化交流もうかがえる。  この富士塚は舌状台地の末端部を成型して構築されたものと考え られ、現状の規模は一辺約三〇メートルの方形で、高さはおよそ 一〇メートルを測り、県内でも最大級である。 和光市教育委員会 和光市文化財保護委員会